Academics
多様な体験学習が豊かな人間性を育む
幼い頃の発見や驚き、感動が生涯にわたる学問や好奇心のモチベーションになると考える本校では、自分たちをとりまく社会や自然にふれる校外学習・自然教室といった多様な体験プログラムを豊富に用意しています。
低学年のねらい
体験活動には「直接体験」「間接体験」「疑似体験」がありますが、現代の子ども達には直接体験が不足しています。
低学年では、生活や自然などに直接触れる機会を大切にしています。
1年生は、いろいろな動物に接して、動物についての知識を深め、親しみを持つことを目的に「千葉市動物公園」で様々な生態を観察したり、展示を見学したりします。2年生は、秋の実りや収穫の喜びを味わうことを目的に「佐倉草ぶえの丘」でお芋掘りを体験します。グループで活動計画を立て、みんなで協力して楽しく収穫します。
中学年のねらい
好奇心旺盛な中学年。自然の中での宿泊学習など、 日頃と違う生活環境の中で、見聞を広め、自然や文化に親しみ、 感動したり驚いたりしながら「なぜ?どうして?」と考えを深めていきます。
3年生は1泊2日で「手賀の丘少年自然の家」、4年生は2泊3日で「鴨川・南房総」にて、美しい自然の中で行われる宿泊学習です。3年生の自然教室では、グループごとにアスレチック、落ちている葉と幹の様子を手がかりに自然探索、プラネタリウムで秋の星座を鑑賞し、ナイトハイクで、夜の暗さ・静けさを感じます。4年生の自然教室では漂流物から海を学ぶビーチコーミングや、夜の鴨川シーワールドでは夜の海洋生物について学びます。2人で力を合わせて挑戦するシーカヤックなど、集団生活を通して友情を育み、強くたくましい心と体を鍛えるプログラムがたくさん用意されています。
高学年のねらい
高学年の子ども達は、体験を通して実際の生活や社会、自然のあり方を学んでいきます。
人間関係などの集団生活や、公衆道徳などについての望ましい体験を積むような活動も行います。
5年生の自然教室「雪国体験」は、日本でも有数の豪雪地帯である新潟市十日町市で実施される2泊3日の宿泊学習です。十日町市は、令和2年に日本遺産に認定されたストーリー「究極の雪国とおかまち ―真説!豪雪地ものがたり―」を持ち、その豪雪に育まれてきた歴史と文化は「着もの」「食べもの」「建もの」「まつり」「美」に構成されます。日本の地理への学びを深める5年生らしく、現地では雪国の暮らしについての講話を聴くとともに、十日町市の伝統工芸品作製体験、スノーシューをつけて雪原を散策します。また、雪国ならではのキャンドルロードづくり、そして雪上レクリエーションとここでしかできない体験をします。「ゆきぐに十日町」だからこそできる体験を大切に、文化とそこに住まう人々の知恵を学び、地域に根付く文化の背景を学びます。
6年生の「歴史をめぐる異文化体験」では、日本の他の地域と異なる背景を持つ長崎を舞台に実施される2泊3日の宿泊学習です。長崎県は、2つの世界遺産を持つほか、出島や原爆資料館といった、歴史的にも文化的にも特徴のある場所です。また、アクセスが良い近隣県の吉野ケ里遺跡や太宰府天満宮といった場所も巡り、歴史を探究する6年生という学年にふさわしく、実地で歴史への学びを深め、未来へつながる平和学習をします。英語学習の集大成として、長崎県のハウステンボスではネイティブスピーカーによる実践的な英語学習をし、これまでの学習の成果を発揮します。こうした豊かな環境の下学ぶことで、時代の先を読む力と国際人としての素養を身に着けます。